初めてのキスの味

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初めてのキスの味、憶えてますか?

もちろんレモンの味ではなかったし、クリームソーダの味でもなかった。

でも大好きだった子との初めてのキスの味は、想像していたよりも心を揺さぶるものだった。

鼓動は高鳴り、心は頭の先から突き抜けて上へ上へ、無重力の中を漂った。時は止まり、身体の感覚は失われ、いよいよ唇や舌の感覚は研ぎ澄まされる。

ぬくもり・柔らかみ・潤い...やがて唇が開き、互いの舌を絡め始める。

舌先で感じる相手の舌は大好きな人そのものとなり、いかに大好きな人に大好きな気持ちを伝えようかと、自分の舌をもどかしく夢中で絡める。

キスという行為で鋭敏になった味蕾は甘いとか辛いとかそんな味覚感知を軽々と超越する。相手の気持ちを感知する、人類最高のセンサーに変わるみたいだ。

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.....最初っから舌を絡めるとか、さすがは変態だなオレ。

今ならもっと上手く恋が出来るのに...

きっかけは高2の文化祭だった。

 

自慢じゃないけど全く女子と接点の無い男子高生でした。高校から入ってきたクラスメイトは中学時代の交際自慢を聞いてもいないのに色々聞かせてくれたりもしたが、ボクと同じように中学からの内進生はすべからく女子との接点がないのが普通だった。だから焦りもしないし、嘆いてもいなかった。

 

通っていた学校は男子校ではあるけれど、女子部も併設されていた。高3の限られた授業以外は同じ学校なのに、まったく別の学校の女子と男子という非常に悩ましい仕組みでした。一応は進学校だったからか、男女を分けて各々学業に専念させる方針だったのかも知れない。

 

高2の文化祭間近という時期。教室内は催しのために不要な机や椅子を取り払い、クラスメイトは準備に余念がない。ボクは学園祭バンドの一員ってことでクラスの催しに貢献せず、ベランダに積み上げられた机や椅子に腰掛けて外を眺めていた。

 

少し離れた校舎に通ってる女子部の子達が、下校のために男子部の脇の道を通る。

 

催しの準備をしていたクラスメイトも、一斉にベランダに集結して通り過ぎる女子たちの値踏みを始める。異性が気になって仕方が無い年頃の健康な男子たちだ、至極当然の光景。

 

「今のアイツ知ってるか?大学生と付き合ってんだってよ〜」

「アイツ、野球部の◯◯と付き合ってるんだってさ〜」

「うわっ、あいつ〇〇とヤッたヤツじゃん」

 

時折、ギロッとこちらを睨む女子がいたりしてドキドキした。彼女のいない男子の妬み嫉み、いやいや楽しいもんだ。そんな宴もたけなわ、友達と楽しそうに話しながら帰りのバス停に向かう女子グループが通りかかった。

 

その中のひとりから目が離せなくなった。ニコニコ楽しそうに笑ってるひとりの子だけスローモーションに見えた

 

事情通のクラスメイトに「あの子、なんて子?」って聞いてみると、将来を嘱望されて柔道で入学したゴッツイ同級生と同じ中学から入ってきた外進の子(高校から入学した生徒)らしい。そしてその子はその子で女子部の中でトップクラスの優秀な成績をあげているらしい。ボンクラで成績最低レベル、進学校なのに勉強もせんとバンド活動なんぞにうつつを抜かしている自分とはまったく接点が無い才女だった。

 

ところが、それからというもの行き帰りのバス停でその子をよく見かけるのだ。1学年900人を超えるマンモス校、望んでもそうそう出会えるはずが無いのにだ。遠くからいつも気になるその子を見ていた。その子だけを見ていた。

 

恋に落ちた。

 

女子部の事情に明るい奴らから色々とリサーチしていると、どうやらバドミントン部のAというヤツもその子を狙っているらしく、実はボクより早くモーションをかけているというのだ。風雲急を告げる。うかうかしてたらバドミントン部のAとその子が仲良く登下校する様子を、遠くから指くわえて眺めるハメになる。

 

昼休みにバドミントン部のAを屋上に呼び出した。そしてAにこう言った。「オレもO(その子)のコトが好きなんだ。だからオレもOにアタックする。

 

いま思えばそんな断りを入れる必要は無いし、わざわざライバルの闘争心を駆り立てるのは賢い作戦ではない。でもきっと負けない自信があったんだろう。なんの後ろ盾もない愚かな自信がw でもAに宣戦布告したことで、後戻りできない所に自分を追い込めたのは結果的に良かったかも知れない。

 

どうやってOに近づいたのか、実は忘れた。ウブな男子高生が策を練られるわけがないから、きっと帰りのバス停あたりで告白したんだと思う。そしてOの家の電話番号を教えてもらったんだろう。大事なことなのになんで覚えていないんだろうw きっとテンパり過ぎてたんだろうなぁ。

 

毎夜の電話。何を喋ってたんだろう?忘れちゃうもんだなぁ。でも電話口のOの可愛い声を聞いてデレデレしてたのは覚えてる。そして日に日にどんどん好きになっていった。

 

Oとの初めてのデートの時は、目一杯お洒落したつもりが目一杯ダサかったり。Oを自転車の後ろに載せて走ろうとしたら何度も転んでしまったり。Oが好きなアルフィーのコンサートに一緒に行ったり、ギター譜買ってコピーして弾いて聴かせたり。Oの家から1本入った路地でキスしたり...

 

すごく幸せだった。まさに毎日がバラ色だった。

 

別れは突然だった。高3になった途端にOから別れを切り出された。理由は分からない、今でも。だから当時のボクが荒れ狂って当然だった。思い出しても惨めで女々しかった。きっとそんなヤツだってのを見透かされたんだと思う。男としてドキドキしなくなったんだと思う。Oにしたらただそれだけ。

 

未だにあの高2の秋に戻りたいと思う時がある。「今ならもっと上手く恋が出来るのに...」と。女々しいところはちっとも変わらないんだなぁ。

 

でも良い想い出って思えるようになったよ。ちょっとの間だけでも初恋が実ったんだから、もしかしてすごく幸せなヤツだったのかも知れないオレ。

 

『憧れの1人暮らしで隣人に恋した』

http://himasoku123.blog61.fc2.com/blog-entry-121.html

 『近所の女子高生がギター教えてくれと訪ねてきた』

http://rienoatorie.web.fc2.com/mokuji.html#mokuji

 

ウインク

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結局さ、どんなに小さくて写りが良くて精巧なカメラを手に入れても、撮り逃がしちゃう瞬間はいっぱいあるんだよね。

iPhoneも含めて今まで使ってきたカメラの中で、一番反射的に撮れてたのはGRD2かなぁ。いややっぱりサイバーショットU20かなぁ。

撮れる絵や操作性も大事だけど、その瞬間に手にあることが一番大事なんだよね、カメラって結局。

究極は目の中にデジタル変換して無線で飛ばしてくれるセンサーを埋め込むことだろうな(^_^;)感度も絞りもAUTOだし。

でもレリーズはどうしようかな?瞬きじゃ枚数撮れ過ぎちゃうからなぁ。

あ、ウインクか!

エモーショナルは、テクニックの先に

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大学時代は音楽サークルに所属。

高校時代はほぼメタル漬けで通しましたが、サークルに入ってからレッド・ツェッペリンのコピーを経て、ハードロック基調のオリジナルバンドを組んでおりました。

学年を経るごとに周囲の楽器達者な者たちは、やがてデビューを果たした先輩達の影響もあり、より複雑で難解でテクニカルな音楽へと傾倒していきました。

音楽に上位も下位もありませんが「エモーショナルな演奏とは確かなテクニックがあってはじめて、言える台詞なんだよキミ」という先輩の言葉が、彼らをテクニック至上主義に走らせたのかも知れません。

そんな彼らが気に入ってコピーしていたアーティストがエリック・ジョンソンでした。

ピッキングノイズが聴こえない彼の歌うようなギタープレーは、ボーカルパートのボクでさえ興奮しましたし、CDの時代ですがそれこそ擦り切れるほど聴き入りました。

ギターのみならず全てのパートがとても洗練されていました。今まで聴いてきたどのアーティストの曲とも違う、叙情的でありながら淡白さも感じられる不思議な魅力を感じました。

確かなテクニックがあるからこそ、虚飾を潔く省けるんだ。なるほど先輩が言いたかったことはコレだったのか。

速く弾ける・速く叩ける・高い声を出せる...

本当にそれは音楽を演奏する最低条件のほんのひとつであり、表現のほんの一部に過ぎなかったと気付かされました。

「分かっただろ、キミ。テクニックがなければ何も伝えられないし、伝わらないんだよ」

もうコレ聴いて自分の音楽はマイッタしました。

かみひこうき

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よく飛ぶ紙飛行機の作り方を知らなかった。

この歳になって我が子を通して親父から教わったよ。

翼の後ろっかわを少し丸めるとなお良いんだってね。

子供がそう言ってたよ。

爺ちゃんは爺ちゃんで孫にいっぱい遊びを教えてやってよ。

ピコピコいうゲームよりずっと楽しい遊びをさ。

恋について

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人に話せるような素敵な恋愛は出来なかった。

青春という時代が恋に恋するあの時期ならば、上手くいかない歯痒さばかり感じていた。

だからね。

最後の恋は頑張った。くだらない恋の法則とか駆け引きとか放り投げた。自分の洗いざらい全部晒け出して直球勝負。運良く相手はそんな熱意にほだされてくれた。

...素敵ではないけれど人に話して自慢したい恋はひとつだけ、あるんだ。

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